試験でもよく問われる認知症ですが、平均寿命が伸びている現代では、決して人ごとではありません
今回はそんな認知症についてまとめました
認知症とはそもそも何なのか
そもそも認知症とはどういった症状のことをいうのでしょうか
認知症とは、成人期に、慢性または進行性の脳疾患によって、一度獲得した知能が低下、もしくは失われること
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認知症の種類によっても症状や特徴、原因が異なります
次にそれぞれの認知症について説明していきます
認知症の種類
アルツハイマー型認知症
アルツハイマー型認知症は認知症のなかで一番多い認知症となっています
アルツハイマー型認知症では、脳全体の萎縮がみられます
特に海馬の萎縮がみられるため、記憶や空間認識に影響がでて、見当識障害などの高次機能の障害がみられます
「家族に財布を盗まれた」と認知症の人が思ってしまうのは、これが原因かな
アルツハイマー型認知症は、落ち着きがない、多弁、多幸感が特徴的な症状であり、徘徊や多動が随伴症状としてみられます
また発症年齢は高齢であり、特に女性に多くみられます
血管性認知症
アルツハイマー型認知症の次に多いのが血管性認知症です
脳血管性認知症はその名の通り、脳血管障害(脳卒中)を起こした部分の細胞が死滅することで引き起こされる認知症です
脳卒中になった後になるのは、この認知症がほとんどかも
感情失禁、片麻痺、パーキンソン症状、また症状がまだら状であることが特徴的な症状です
発症は50歳以降に多く見られます
また血管性認知症は高血圧・糖尿病・心疾患・動脈硬化などの合併症があります
前頭側頭型認知症(ピック病)
前頭側頭葉型認知症(ピック病)は、前頭葉と側頭葉に限定した脳の萎縮がみられる認知症です
道徳観の低下、人格変化、常同行動が特徴的な症状としてみられます
道徳観の低下や人格が変化してしまうピック病
前頭葉が思考をつかさどっているから、そうなってしまうのかな?
発症年齢は40歳~60歳といった初老期に多くみられます
レビー小体型認知症
レビー小体型認知症とは、レビー小体という構造物が大脳皮質にまで現れたことで神経細胞を障害することで発症します
薬剤過敏症、鮮やかな幻視、パーキンソン症状(現実的に繰り返される)が特徴的な症状です
施設では普通でも、家では強く認知症の症状が出る人がいました
また、高齢で発症することが多くみられます
クロイツフェルト・ヤコブ病(プリオン病)
クロイツフェルト・ヤコブ病(プリオン病)とは、プリオンたんぱくが脳に異常に蓄積していくことで、神経細胞が変形してしまうためにおこる病気です
この病気の特徴は、記憶障害、視覚異常、抑うつ、意識障害、認知症、けいれんといった症状がみられることです
急速に進行し発病から半年から一年で死に至ることもこの病気の特徴です
1年で死に至る病…、怖すぎる
60歳~70歳代に発症されることが多いです
まとめ
認知症には中核症状と周辺症状があります
中核症状は、記憶障害や見当識障害、理解力や判断能力の低下、実行能力の低下であり、脳の機能が低下したために引き起こされる症状です
周辺症状とは心理症状と行動障害があり、不安感や幻覚妄想、徘徊や帰宅願望といったことがみられます
認知症は物忘れとも勘違いされやすい誰にでも起こりえる病気です
知識がなければ自分や周りの人が認知症であることに気づきにくいかもしれませんが、ある程度知っていれば対処もしやすいと思います
このまとめを参考にしていただければ幸いです
それでは読んでいただき、ありがとうございました
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