自己覚知、ありのままの自分を理解しよう

社会福祉について

クサベイ出身のゲルト・アルトマンによる画像

“自己覚知”、聞きなれない言葉ではありませんか。ですが、なにも難しい言葉ではありません。

自己覚知、それは自身の感情を自覚し、ありのままの自分を否定せずに理解しようとすることです。

今回は、意外と知らない自己覚知、その大切さを書いていきたいと思います。

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自身を理解すること、そのメリット

様々な職業で言えることですが、他人の気持ちを理解するためには、自身のストレスや感情と向き合うことも大切です。

例えば、近年ニュースでよく見られるように、職員や家族の介護疲れ等により高齢者や障害者等が虐待に遭うといったことが後を絶ちません。しかし、なぜそのようなことが起こってしまうのでしょうか。

もちろんその人の育った環境や性格、他の要因も関わってくる場合もあるかと思いますが、介護の場合は、介助者自身が限界以上に感情を抑え続け、やらなければならないことが増えたとしても、一人で問題を抱え込んでしまったり、

時間は介護に割かれ、社会とのつながりも薄くなってしまうからではないでしょうか。

そのような状況下では、心身共に疲弊し、視野は狭くなってしまうでしょう。

自己覚知とメンタルの関係

今は昔とは違い、女性の社会進出や家事や育児の分担化等、また高齢化社会となっています。

そのため一人一人の負担が増えたことにより、個人個人がストレスを抱え込んでしまいやすい環境となっているのではないのでしょうか。

場合によっては、ストレスによって物事を客観的な見方で捉えることができなくなってしまい、通常であれば考えないことも、感情的になり実行してしまうことはあり得ないことではありません。

なぜなら、人は自身の許容量以上のストレスを与えられ続けると、正常な判断ができなくなってしまうからです。

そして残念なことに、そういった感情や状態は、他人には分かりづらいものです。また自分自身も疲弊しているため、自身から発信することも容易いことではありません。

自分、そして相手のために

ご家族等がそのような精神状態の場合、もし自分まで主観的な考えに陥ってしまっていては、その家族にとって一番必要なサービスを提供することができない恐れがあります。

そのようなことにならないよう、まず自分自身を知ることで、他者の気持ちを理解し、見えないニーズを見つけ出す必要があります。

そのため自己覚知とは、どのような環境下の中でも、自身の感情と向き合うことでもあり、相手と向き合う上でも大事なことではないでしょうか。

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