現代社会と福祉、「ロールズとセン 公正と幸福」

社会福祉について

画像: フロール・W(ピクサベイ)

社会福祉士国家試験の勉強をしていますが、1番苦手なのが「現代社会と福祉」の科目です

他の科目とも重なる部分もあり、範囲も広いです

ほかた
ほかた

前回の国家試験では「現代社会と福祉」は1点と、ぎりぎりの点数でした…

今回はそんな現代社会と福祉から、よく出題されているロールズとセンについてまとめようと思います

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ロールズ(Rawls.S)

1971「正義論」著

ロールズは正義論を著し、社会で最も不遇の人が最大利益となるよう資源を配分することが正義となることを目的とした分配原理を提案しました

その分配原理は格差原理と呼ばれています

理論「格差原理」

格差原理とは、上記の配分がなされた時のみ格差が認められるということです

また、ベーシックインカム(構想)とは格差原理を基礎哲学とし、すべての人に無条件で一定額の所得を配分すると言った構想です

ほかた
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格差うんぬんは置いておくとして、コロナ禍でいう一律現金給付みたいなものかな?

功利主義の否定

功利主義とは、ベンサムが唱えたのが始まりです

最大多数の最大幸福を重視する考え方であり、多くの人が幸せであれば少数の人が不幸でも仕方がないとも捉えられます

このような考え方がある中、ロールズが提唱した正義論はそうした功利主義を否定しました

無知のベール

ロールズは正義論を説明する上で、無知のベールという言葉を使いました

無知のベールとは、自身の属性(人種・国籍・価値観・能力等)を見えなくする(無知のベール)という仮想概念のことです

このベールをかぶることによって、人々は建設的な議論が出来るだろうとロールズは考えました

自分がお金持ちか貧困か、知識があるか無知であるか、国籍はどこか、自分の属性が分からないと自身に有利になるような議論はできないからです

セン(Sen.A)

1985「財と潜在能力」著

一方でセンは財と潜在能力を著し、その人のおかれている状況や能力を組み合わせ、実際におこなえる選択肢の集合体を潜在能力と定義しました

そして潜在能力(ケイパビリティ)の欠如は貧困につながるとしています

ほかた
ほかた

日本の社会保障は申請しないと利用できないけど、そもそも知らない人も多いよね

理論「潜在能力(ケイパビリティ)」

潜在能力理論とは、福祉的自由の権利(本人が価値を置く理由のある生が生きられること)の保障を具体的に求める考え方です

まとめ

ロールズは不遇な人が最大利益となるとした正義論を、センは個人の潜在能力(ケイパビリティ)を活かし社会参加することで、自立心を促し、個人の行いやありようの豊かさをとらえるとした財と潜在能力を著しました。

現在の社会と被る部分もあり、このような考え方から長い年月を経て今の社会があるのだなと感じました

それでは読んでいただき、ありがとうございました

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