ストレングスアプローチ、苦手より得意を

社会福祉について

苦手なことを克服することも良いですが、自身の良いところを伸ばすことも、同じようにもしくはそれ以上に良いことです

今回は、ストレングスアプローチといった言葉の意味から、そのメリットについて書いていきたいと思います

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そもそもストレングスとは

ストレングスとは、“自身に本来備わっている力”のことです

そしてストレングスアプローチとは、社会福祉におけるクライアントの欠点や欠けている部分に焦点を当てるのではなく、ストレングス(強み)を見出し、そのストレングスを活かしていくことを支援の中心に置き、問題解決のために働きかけることです

苦手なことを頑張るより、得意なことを伸ばそうといったイメージです

その歴史、そして強みとは

ストレングスは1980年後半頃から提唱されています

ストレングスとは、英語圏において「強さ」「長所」「支え」等といった意味を持っています

例えば、

  • クライアントの身体機能能力、認知能力、夢や希望、抱負といった肯定的な心理状況
  • 知識、才能、技能、熟達していることといった潜在能力
  • 子供、近隣住民といった人的資源資産や働ける場といった物的資源等の意味も挙げられます

ストレングスアプローチについて詳しく知ろう

ストレングスアプローチでは、クライアントのストレングス(強み)にソーシャルワーカーは着目、尊重します

そしてクライエントの個別的な状況を自らが解決していけるように、そしてストレングスを活かせるようにするために、クライアント自身が主体となって、援助者と対等な関係を築き、問題を解決できるように支援をおこないます

例えば、一般的な家庭で、子供の自立、肉親との死別、離婚、定年退職等といった環境の変化があったとしましょう

そして上記のことによって気持ちが沈み、日中の活動量や食事量の減少、生きがいや気力を失ってしまうセルフネグレクトになってしまったとします

そのような場合は、まずクライアント自身が自身のストレングスに気づく、または認識することが大切です

「ストレングス・パースペクティブ(ストレングスの視点)」といった言葉があるのですが、

これは自分自身や家族、地域社会には強みがあること、そして自身を取り巻く環境には活用できる資源が多くあるという考え方です

このような考え方を元に、ソーシャルワーカーはクライアントの無力感や罪悪感を少しでも取り除き自尊心や肯定感を高めていけるよう働きかけます

メリット

このようなストレングスの考え方を活用できた場合、クライアントとソーシャルワーカーとの間に、信頼を築くことができ、クライアントの動機付けを高めることに利用できる等といったメリットがあります

そして他のことでもいえることですが、嫌々するよりも自分の得意とすることや、楽しんで出来る方が良いですよね

自身の強みを理解することは、思っているよりも自身のためになるのです

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