統合失調症とは?どういった状態なのか?

精神疾患について

クサベイハイングエンプによる画像

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初めに

現在精神障がいの人の支援をしていますが、精神障がいの人で多く見られるのは統合失調症の人でした

本日はそんな統合失調症について、実際に見てきたこと、本で読んだことを参考にして書いていきたいと思います

統合失調症とはどんな病気か

統合失調とはどのような状態なのかというと、ドーパミンという脳内物質が関係しており、原因の1つといわれています

統合失調症とはドーパミンが過剰分泌されている状態であるため、他人の声や音を過剰に感じ取り、幻聴や妄想といった症状が出てきてしまいます

人によっては頭が冴えている状態にも思えるため、はじめは症状に気づきにくいです

またドーパミンは努力が報われた際にも分泌され、楽しい気持ちにさせてくれる作用がある一方で、闘争本能にも深く関わっていおり、相手を屈服させた際にも分泌されるため、感情的になってしまう原因にもなります

主な症状

統合失調症の症状は陽性と陰性があり、箇条書きにすると以下の通りです

陽性症状

  • 幻覚・幻聴(そこにないものが見える、見えない相手が話しかけてくる、等)
  • 妄想(他人が自分の悪口を言っているように思う、等)
  • 思考滅裂(話している内容がちぐはぐになっている、等)
  • 緊張病症状

陰性症状

  • 意欲・自発性の低下
  • 引きこもり
  • 表情の感情の動きが乏しくなる(喜怒哀楽の一部の感情が少ない、等)

主な治療方法

主な治療方法は以下の2つになります

  • 薬物療法(抗精神薬)
  • 生活スキルトレーニング

周りの人はどうすると良いか

  • 話を最後まで聞く
  • 話しがちぐはぐでも注意せず、ゆっくり聞く
  • 1度にひとつだけ言うようにする
  • はっきりと話し、分かるように伝えるようにする
  • 子供扱いをしない
  • 一緒になって興奮しない
  • 統合失調症に対し不必要に恐怖感を持たない、包み隠さず率直に話す
  • 焦らず見守る
  • 乱暴なことに対しては、はっきり注意する
  • 普段と様子が違う時は主治医へ相談する

はじめに書いたように、統合失調症はドーパミンが過剰に分泌されているため乱暴な言葉や態度が出てくる場合もあります

(利用者の方でそういった方がいました)

そういった時はそういった症状があることを理解し、注意すべきことだけはしっかり伝える必要があります

それでも普段の様子と違い、聞く耳も持たないといった状態であれば、主治医に相談しましょう

本人は普段と違う状態であることに、気づいていないことが少なくありません

回復に向かう過程で大切なこと

  • 刺激の少ない環境
  • 規則正しい生活を送ること
  • 回復を焦らない

他の精神疾患でも言えることもありますが、ストレスや刺激の少ない環境で心身を安定させることが大切です

回復を焦ってしまうと、早く治さなければとストレスがかかってしまいドーパミンが分泌されてしまうため心身が休まらず悪循環になってしまいます

抗精神薬で脳の状態を整え、規則正しい生活を送ることで生活リズムを整えていくことで徐々に良くなっていくものです

精神疾患は風邪とは違って、簡単に治るものではないため長い目でみる必要があります

まとめ

統合失調症といっても個人差があり、症状が安定して幻聴も聞こえなくなる人もいます

逆にストレスがかかってきて、以前は明るかった人が段々と乱暴な態度をとり、悪口を言うようになったり

また、幻聴が聞こえてもそれを幻聴だと信じなかったり

同じ統合失調症でも、いろんな症状がありました

人によって性格も違うので、症状は陽性が強かったり陰性が強かったりと症状に幅もありました

そのため、統合失調症だからといって上記で述べた症状のすべて当てはまるとは限りません

普段と違う症状や様子が見られたら主治医に相談しましょう

それでは読んでいただき、ありがとうございました

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