うつ病時、何が起こっているのか

精神疾患について

今回は、自身がうつ発症前、うつ病時に身体にはどのようなことが起こっているのか、実体験を基に書いていきたいと思います。

  • うつ発症前
  • うつ病発症時
  • うつ病の治療中
  • そして現在

上記のような流れで書いていきます。

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うつ発症前

健康な場合、交感神経と副交感神経は正常に機能しています。交感神経とは緊張状態や運動時といった様々なストレスを感じているときに活発に作用します。副交感神経とは、趣味や音楽を聴いていたりとリラックスしている状態に作用します。一般的に交感神経と副交感神経はバランス良く作用しています。

しかし、どちらかが随時優性または劣性になっていると、身体的精神的不調につながります。

交感神経が1日中ずっと優性だと、夜なかなか寝付けなかったり眠りが浅くなったりします。逆に副交感神経が優性だと1日中眠い、だるいといった状態になります。

これが一時的であれば問題はないのですが、慢性的な睡眠不足、過度なストレスが長期的になってしまうと、脳が危険信号として身体的な不調を起こしてしまうのです。

うつ病の場合は、長期的に交感神経が優性な状態で、副交感神経が劣勢な状態になっています。このままでは危ない状態になってしまうため、脳が身体を通して不調であることを伝えてくれるのです。

簡単に言えば、毎日の満員電車、職場の劣悪な人間関係、長時間の残業、休日も気が休まらず、やらなければならないことがある。そういった過度なストレスを感じる環境や状態が、長期的に続くと副交感神経が働かなくなってきてしまうのです。

予兆としては、腹痛、頭痛、吐き気、頭がうまく働かなくなり、悲しくないのに毎日涙がぼろぼろ出てきて、うまく笑えなくなってくるといった感じです。他には、以前楽しかったことが楽しくなくなる、できなくなるという感じです。個人差はあるかと思いますが。

うつ病発症時

上記に述べたような状態になると、仕事だけでなく日常生活にも影響がでます。そして、状態の回復のためには自身の環境を変える必要があります。

なぜなら、ストレスを過度に受け続けている状態の場合、根本的なストレスをなくすためには、環境を変えることが1番簡単だからです。短期間で職場の仕事量や人間関係を変えるや理解してもらうのは難しいです。もともと良好な環境であれば、そもそも不調は起きません。

自身の場合は、家族と住んでいたため身体の不調を家族に相談し、まずは内科へ行きました。もちろん内科では悪いところは見つからず、症状の改善につながらなかったため、近くの心療内科や精神病院を教えてもらいました。

うつ病の治療中

そして薬での治療になるのですが、うつ病等の薬は副作用がでるため、少しずつ様子を見て処方されます。初めはその副作用が強く、こんなに眠れるものなのかというほどとにかく眠く、1日のほとんどの時間、布団に入って眠っていました。もともと疲弊していたこともあるのでしょう。

何ヶ月そういった状態であったのか忘れてしまいましたが、家族にはとても心配されました。

このとき身体の中では、交感神経が優性な状態で、副交感神経が弱くなっていたため、薬によって副交感神経の機能が働くよう手助けをしてくれています。

薬に慣れてくると少し起きれる時間ができましたが、まだまだ身体の芯にある不安感は拭い切れず、頭のモヤモヤ、疲労感は取れきれていません。少しは外に出た方が良いかと思い出かけてみるも、自分で思っているよりも回復しておらず、すぐに息切れやイライラが生じ、自分ではコントロールすることができませんでした。そういった状態であり、自分のせいで仲違いになりたくはなかったので友人にも会いたくありませんでした。

身体の調子は波のように上下に動き1年ほど経過した頃には、まだ本調子ではなかったですが、薬を継続的に飲むことで以前のような不調は少なくなってきました。(仕事は退職し雇用保険を利用し、ゆっくり休養していました)

このときに、ようやく薬の補助を受けることで、交感神経と副交感神経のバランスが均衡に取れている状態です。

そして現在

現在は、発症してから1年半が経ちました。

だいぶ回復してきており、以前のような将来の不安感はありませんが、まだ薬は飲み続けています。

よく聞くことかもしれませんが、うつ病は再発する恐れがあり、調子が良くなったからと突然薬をやめてしまうと、また調子を崩してしまいます。

ものに例えると簡単なのですが、倒れそうになっている物の支えを外してしまえば倒れてしまうのと同じです。倒れなくなってきたら専門家の知識を借りて、少しずつ支えである薬を減らしていくのです。

本当に物の話であれば、倒れたら再度立て直せば良いのですが、人は再度倒れても立て直すのに(とても)時間がかかります。「薬を勝手にやめないで」とよく聞きますが、そういうことです。

ちょうど最近、先生に飲む量を減らしてもらえました。調子としては少しめまいがしますが、以前のように寝込むほどではありません。

うつ病にならないようにすることも大事ですが、なってしまっても慌てず、ゆっくり治療していけば治ります。症状を否定するより、理解することの方がいいのではないでしょうか。

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