うつ病とは、どういった病気か

精神疾患について

結論から言ってしまえば、うつ病は人生における充電期間みたいなものです。

うつ病や統合失調症といった精神疾患について、正しい認識がある人はどのくらいいるのでしょうか。

自身の周りの人は置いておいたとして、自分だけだとしてもそういった病気に理解がある人、正しい認識を持つ人は少ないのではないのでしょうか。

今回はそう思った理由について、またうつ病とはどういった病気であるのかについてを、実体験を基に書いていきたいと思います。

スポンサーリンク

一般的なうつ病のイメージ

マイナスのイメージが強い

  • そもそも精神科、心療内科には行きたくない
  • 薬を大量に飲むイメージがある
  • 治るまでに長い時間がかかる
  • 病院に行ったら逆に症状が悪くなった(という話を聞く)

うつ病や精神疾患と聞くと、このようなイメージはないでしょうか。

これはもちろんイメージでしかないのですが、残念ながらこう思っている人は少なからずいます。現に自分もそう思っていた1人です。

また精神関連の病院は数がとても多いため、一概には言えませんが上記のような病院も少なからずあるのでしょう。

うつ病にはなりたくない

誰しもがそう思っているのではないのでしょうか。小説やテレビ等の報媒体をみると、昔よりかは医療は発達し、うつ病への理解も増えてきているのだと思います。

しかし、どこか他人事であり「自分はならないから大丈夫」「私が精神疾患になんてなるわけがない」と思っている方も少なくないのではないでしょうか。

そういった方は心の何処かで、「うつ病にはなりたくはない」と思っているのだと思います。

まあ実際、うつ病になりたいと思う人はいないことでしょう。

でも誰しも好んで病気になるわけではありません。普通の病気のように治療が必要になります。しかし他の病気と比べると、このようなマイナスの感情が強いように感じます。

精神科や心療内科のイメージ

精神科、心療内科には行きたくない

こう思っている人はいませんか。

そして、ストレス等の原因により体調を崩している際には、こう思いませんか。

「体調が悪いのは一時的なことだし、精神疾患とかではない。しばらくしたら治るはず。」

「精神科に行くのは怖い。そもそも精神疾患じゃなかったら、薬を飲んで症状が悪くなる可能性もあるから、だったら行かない方が良いな。」

このような気持ちは痛いほど分かります。実際自分の知り合いもこのように思っているようで、こちらが病院に行った方が良いと心配をしても「精神的なことではないと思うから」と言っていました。

しばらくしてやっと病院に行ったと報告を受けても、またしばらくすると医師に相談せず薬を勝手に減らしていると言っていました。

こちらからすると症状からみると明らかなのに、どうしたら良いのだろうと思います。

このように、精神疾患の病院に行くこと自体後ろ向きの方が、本当に多いです。

しかし、皆さんもニュース等で見るとおり、日本は自殺をしてしまう方が多いです。他の要因もあるかと思いますが、うつ病には希死念慮という症状もあります。

人生を棒に振るのかどうかが、一度休養を挟むか、病院に行くか行かないか、たったそれだけの選択でで決まってしまうことも実際にあるのです。

薬を大量に飲むイメージがある

こういったイメージをお持ちの方は少なくないのではないでしょうか。

薬を沢山飲むのは、抵抗がありますよね。

結論から申し上げますと、大量かはともかく、薬自体は飲みます。

なぜなら、うつ病といった病気は薬を飲むことで、弱ってしまった体の働きを助けてくれるからです。特に自律神経とかですね。

上記のようなイメージがついてしまうのは、うつ病に使用する薬の処方の仕方によるものだと思います。

うつ病の薬は副作用が生じるため、少量ずつ処方されます。

初めは薬の量自体は少ないですが、効き目が出てくる量になるまで増やしていくため、「最終的にこんなに飲むの?最初は少なかったのに…」と感じやすいのでしょう。

しかし、症状の改善のために薬が徐々に増えていくように、長い時間をかけて症状が改善されてきたら医師との相談のもと、また徐々に薬を減らしていくのです。そのことを理解することが大切です。

病院に行ったら逆に症状が悪くなった(という話を聞く)

これはおそらく2つのパターンの理由があるかと思います。

  • うつ病ではなく別の精神疾患だったため、薬が合わなかった。
  • うつ病の薬の副作用がつらい

精神疾患はうつ病だけではなく、統合失調症や躁うつ病と色々あります。特に躁うつ病とうつ病、名前は似ていますが、うつ病の薬では治らないため注意が必要です。

ですが、精神疾患の病気は血液検査等では異変はみられないため判断は難しいです。

例えば本当は躁うつ病の人でも、診断した際に躁の症状がなく、うつの症状のみ出ている場合、うつ病と判断されることもあります。この場合は先生が悪いというよりも、躁の状態の時は調子が悪いと感じにくいため、わざわざ病院には行かないからです。

また、うつ病の薬の副作用は強く、初めは1日中寝込んでいたりするほどです。そのため自身も周りも不安になるのでしょう。

実際のところ、うつ病とは

完治までに長い時間はかかる

一度うつ病になったら、薬を使用しても治るまでに時間が必要になります。

ですが薬を使用しないとなると、時間はより必要になるどころか、症状が改善されないため苦しい思いをすることになるでしょう。治るかどうかも分かりません。

そういった大変な思いをするぐらいなら、薬を使って休み、将来元気に過ごせる方がよいのではないかと思います。

頑張り過ぎて心の充電がなくなってしまうこと

冒頭でも述べた通り、それは充電みたいなものです。

そして何もできなくなるのは、カラッポになった気力を少しずつ回復するために、脳や身体、そして心を休ませてあげてと自身の体が伝えているのです。

そして薬を飲んでいるのは、その回復の手助けのためです。

頑張って無理してやってきたんだから、今は休む時間だと体が不調という合図を送っているのです。

なんなら、何もしなくて良いのです。周りの理解を得られるのであれば助けを借りて、外に出なくてもいい、無理に笑わなくてもいい、ゆっくりゆっくり、やりたくなってきたらやればいいのです。

多くの方が、気軽に病院にいける世の中になればいいのですが。

コメント

タイトルとURLをコピーしました